☆何に注目したらよいのか? (その2)
「☆何に注目したらよいのか?」では、工場を見る時の基本的な概念をご説明いたしました。すなわち
でした。
今度は、これらの概念を用いて、工場の生産の状況を把握するのに役立つ重要な尺度を5つ挙げます。工場の生産を望ましい状態に維持するためには、これらの尺度を測定し続けていかなければなりません。
以下の5つが、その尺度です。
この5つの用語の定義については、それぞれの用語のところをクリックして下さい。ここでは、簡単に意味を説明しましょう。
サイクルタイムとは、
- 材料が工場に入ってから加工されて製品になって出て行くまでの時間のことです。
スループットとは、
- 単位時間あたりに工場から出て行く製品の数量のことです。
WIP(=Work In Progress)とは、
- 工場にある半製品(=ジョブ)の数のことです。
リードタイムとは、
- お客さんに約束した、注文を受けてから製品を受け渡すまでの時間です。サイクルタイムに似ていますが、実際に計測した時間ではなくて約束した(=人が決めた)時間であることが異なっています。
- 全製品のうちリードタイムを守って生産された製品の割合のことです。
工場の生産に関しては他にも重要な尺度があるとは思いますが、上記の5つは特に重要な尺度であると考えて、覚えて下さい。
もう一度、繰り返します。
工場生産にとって最重要な尺度は以下の5つです。
よろしいでしょうか?