2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧
工場の生産を望ましい状態に維持するためには、まず工場の生産の状況を明確に測定出来なければなりません。それでは、工場の生産の状況を把握するのにどのような量を測定し、観測していけばよいでしょうか? その数量がどんなものであるかを考える前に、複雑…
「☆何に注目したらよいのか?」では、工場を見る時の基本的な概念をご説明いたしました。すなわち ステーション ジョブ ラウティング でした。 今度は、これらの概念を用いて、工場の生産の状況を把握するのに役立つ重要な尺度を5つ挙げます。工場の生産を…
「☆何に注目したらよいのか? (その2)では、 工場の生産の状況を把握するための5つの尺度について述べました。すなわち サイクルタイム スループット WIP リードタイム 顧客サービスレベル が、それらの尺度でした。 では、これらの尺度が大きいほう…
サイクルタイムを短縮することのメリットはまだあります。 その1は、売り時を逃しにくいということです。「これは売れる!」と思って作っても、市場に出るまでに時間がかかっていたら、その間にライバル会社が似たような製品を出してしまうかもしれません。…
1個、2個と数えられる部品や材料から製品を作る生産ラインでは、スループットとサイクルタイムの関係は下のグラフのようになります。 図1 上のグラフの目盛りの数字にはあまり意味がありません。ある生産ラインの例を示したと思って下さい。例えばスルー…
では、「サイクルタイムはより短く、スループットはより多く」という目標を達成するためには前回紹介したスループットとサイクルタイムのグラフ 図1(再掲) をどう変化させればよいのでしょうか? 前回、生産ラインには2つの限界があるとお話しました。そ…
サイクルタイムをより短くスループットをより長くするための方策の第1はボトルネックを集中して改善することです。 ボトルネックとは何か? ではボトルネックとは何でしょうか? 直感的には下の図で示すようなものです。 図1 この図では、工場を水道管にた…
なぜボトルネックを攻めるのが効率的なのか? 工場のキャパシティ(=スループットの上限)を決めるのは工場のボトルネックなのでした。(キャパシティを決めるとだけ言っていて、ボトルネック・ステーションのキャパシティに等しい、とは言わないのは、等し…
ボトルネック改善はサイクルタイム短縮にも寄与する ステーションにおける、利用率と待ち時間の関係は、下のグラフのようになります。 図5 上のグラフの曲線の曲がり具合は、ステーションに装置が何台あるかとかその他の条件によって変わります。しかし、大…
ボトルネックを改善するとは具体的にはどんなこと? 第一に挙げられるのは、ボトルネック・ステーションの稼動を止めないことです。ボトルネック・ステーションを注意して観察した時に、そこが部品待ちで稼動していない、とか、休憩時間だから停止している、…
DBR手法 DBRとはドラム・バッファ・ロープの略ですが、どうしてこんな名前がついているかについては別途ご説明します(工事中)。ここでは名前にとらわれずにこの手法の内容を説明いたします。この手法の目的はボトルネック・ステーションが遊ばないよ…
「☆ボトルネックに注力せよ(その5)」ではDBR手法というものをご紹介しました。これは、ボトルネック・ステーションでジョブを1つ加工し始めたら生産ラインに新しいジョブを投入する、という方針で工場を運用するものでした。しかし、この手法をいざ、…