2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ボトルネック・ステーション

ボトルネック・ステーションとは、生産ラインの中で利用率が最大のステーションです。生産ラインのキャパシティはボトルネック・ステーションのキャパシティによって決定されます。しかし、生産ラインのキャパシティが常にボトルネック・ステーションのキャ…

利用率と稼働率

装置の利用率とは故障時間などを除いた装置が生産に使用可能な時間に対する実際に生産に使用した時間の割合です。 利用率=実際に生産に使用した時間/生産に使用可能な時間 これに対して装置の稼働率とは普通、故障時間を含めた装置の運転時間に対する実際…

☆リトルの法則の厳密な証明

まず、時刻0から時刻までの、のべWIP数 を考えます。ここには時刻の時のWIP数を表す関数とします。すると上記の積分は下図のオレンジ色で示した部分の面積を表していることになります。 この図でジョブよりあとに到着したジョブがより先に終わってい…

☆リトルの法則

リトルの法則というのは (平均WIP)=(平均サイクルタイム)×(平均スループット) が成り立つ、という法則です。 この法則が成り立つことは、サイクルタイムとスループットが一定値の場合であれば、以下のように考えれば直感的に分かります。 サイクル…

キャパシティ

キャパシティはスループットの上限のことを言っています。キャパシティは工場全体についても言えますし、ステーションについても言えます。ステーションのキャパシティは、そのステーションの利用率が100%の時のスループットになります。工場のキャパシ…

リードタイムと顧客サービスレベル

このブログでは、リードタイムはサイクルタイムと別の意味で用います。サイクルタイムは対象となるラウティングの区間を通過するのに実際にかかった時間を意味しますが、リードタイムは通過する時間の目標値を言います。つまりサイクルタイムは結果であり確…

WIP

ラウティングの始まりと終端の間にあるジョブの数がWIPです。

スループット

スループットは、装置や、装置の群であるステーションや、工場について定義され、単位時間に装置や、ステーションや、工場を出て行くジョブの数です。 上の図は工場のスループットを説明している図です。しかし、スループットは工場についてだけでなく例えば…

サイクルタイム

サイクルタイムは通常は、上の図に示すように、ジョブが工場に入ってから完成品として出てくるまでの時間を意味します。厳密にはラウティングの始まりでジョブがリリース(工場の中に処理のために入れられること)されてから、ラウティングの最終の完成点に…

ラウティング

ラウティングは、ジョブが工場内で処理される順序を表わしたものです。最初にどのステーション(=装置群)で処理され次にどのステーションで、その次にどのステーションで、という順序を示します。 この図ではラウティングは、ステーションA→C→D→F→完了…

ジョブ

ジョブは、工場内を動いて装置で処理される材料のひとかたまりを意味します。 ジョブはラウティング(=プロセス・フロー)に従って工場内のさまざまなステーション(=装置群)を渡り歩き、そこで処理され、最終的に完成品となって工場から出て行きます。

ステーション

ステーションは、同一の機能を持つ1つ以上の装置から成ります。 工場は複数の装置から出来ているわけですが、それらの中には同じ機能を持つ装置が複数台あると思います。それらをまとめたグループがステーションです。同じ意味で「装置群」と言う場合もあり…